皆さん最初の就職先を決める時どのように決めましたか?
私はほぼ何も考えずに会社を選んでしまいました
会社選びで何を重要視していますか?
給料?社内の雰囲気?福利厚生?
もし業界を製薬会社に絞ったとして
どの製薬会社に就職するべきか分からなくなってしまう方
いらっしゃるのではないでしょうか。
今回、私が会社を決めるとき
今だったらこういう点を重要視するなというものをお伝えします。
就活している人や転職活動をしている人の参考になればと思います。
将来性
会社選びで重要なのは
まずはなんといっても、その会社の将来性です。
- 今後新しい薬をしっかり出せるのか
- 財政状況は?売上は?
- どの領域に注力しているのか
- 研究開発費は?
売上について
2018年の売上ランキングです。
単位(US $ Million)
Rank | 製薬会社名 | 国 | 2018年売上 | 2017年売上 |
1 | ファイザー | USA | 49,074 | |
2 | ノバルティス | スイス | 43,085 | |
3 | ロシュ | スイス | 42,061 | |
4 | ジョンソン&ジョンソン | USA | 36,256 | |
5 | メルク | USA | 35,390 | |
6 | サノフィ | フランス | 34,154 | |
7 | GSK | イギリス | 29,168 | |
8 | アッヴィ | USA | 28,216 | |
9 | ギリアド・サイエンシズ | USA | 26,107 | |
10 | アムジェン | USA | 22,849 | |
11 | アストラゼネカ | イギリス | 22,465 | |
12 | ブリストルマイヤーズ | USA | 20,776 | |
13 | テバ | イスラエル | 20,475 | |
14 | イーライリリー | USA | 19,786 | |
15 | バイエル | ドイツ | 19,081 | |
16 | ノボノルディスク | デンマーク | 16,024 | |
17 | アラガン | USA | 15,941 | |
18 | 武田薬品 | 日本 | 15,239 | |
19 | シャイアー | アイルランド | 15,161 | |
20 | ベーリンガー | ドイツ | 14,263 | |
21 | セルジーン | USA | 13,003 | |
22 | バイオジェン | USA | 12,274 | |
23 | マイラン | USA | 11,908 | |
24 | アステラス製薬 | 日本 | 11,715 | |
25 | 第一三共 | 日本 | 7,972 | |
26 | CSL | オーストラリア | 7,915 | |
27 | メルクバイオファーマ | ドイツ | 7,909 | |
28 | 大塚HD | 日本 | 6,980 | |
29 | UCB | ベルギー | 5,119 | |
30 | エーザイ | 日本 | 4,789 |
出典:PHARMA VALUE
内資は18位の武田が最高ですが、シャイアー買収などが反映されていないため
2019年版では大きく変わっていることでしょう。
出典:Answers News
売上の他
その会社の製品開発ラインナップも気になるポイントです。
今後どのような製品が出てくるのかを知っておくと
なんとなく今後どうなっていくのか分かります。
現在、売上が悪い状況であっても
たまたま主力製品の特許が切れて一時的に売上が落ち込んでいるかもしれません。
もしその会社の開発ラインナップに有力な製品があれば
今後また売上が上がっていく可能性があります。
4社だけ紹介します。※武田薬品(2019年)
- オンコロジー(がん)
- 消化器系疾患
- ニューロサイエンス(神経精神疾患)
- 希少疾患
4つの領域に力を入れているようですね。
※アステラス製薬(2019年)
- ガン
- 泌尿器・腎疾患
- 再生医療
- 希少疾患
※第一三共(2019年)
- ガン
- 希少疾患
- ワクチン
https://www.daiichisankyo.co.jp/corporate/rd/pipeline/pdf/20191031_Pipeline_JP.pdf
※エーザイ(2019年)
- 神経系
- ガン
- 消化器
- 希少疾患
https://www.eisai.co.jp/company/business/research/pdf/pipeline.pdf
やはり今賑わっている領域はガン領域ですね。
高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病の薬は
あらかた開発されてしまっています。
今後はガンや希少疾患系の薬を開発できないと生き残るのが難しいのかもしれません。
売上や財政状況も気になるところですが
製薬会社なので「有望な薬を開発できるのか」
ここが重要ですね。
内資か外資
2点目は国内企業(内資)か外国企業(外資)かです。
なぜなら
内資か外資かで社内の雰囲気や評価制度が違ってくるからです。
一般的に外資系企業は
成果主義の企業が多く、成果を出せばその分お金を貰えます。
ただし、人材の入れ替わりが激しく、毎年一定数を切って
中途採用や新卒採用で補充しています。
ドンドン売って稼いでやる!というような方ならやっていけると思います。
私は生温い雰囲気、マイペースで働きたいと考えたため内資系を選びました。
最近、内資系企業でも
成果主義に移行しているところもあるらしく
社内改革するため、ひとまず中堅以上の社員対象に
リストラを断行している会社もあるようですね。
終身雇用制度が崩壊している今、内資系企業も変わっていきます。
今後どうなるか分かりません。
それでも内資・外資は
一つ会社を選ぶポイントになるかと思います。
新薬メーカーか後発品メーカーか
最後は新薬メーカーか後発品メーカーかです。
THE・MRの仕事はおそらく新薬メーカーMRであり、
新薬をバリバリ採用させたい! 医者と難しい疾患の患者を助けたい!
などの志しがあれば新薬メーカーを選ぶべきです。
また、新薬の中でも2つに分類することができます。
- 生活習慣病などのプライマリー領域
- 希少疾患系のスペシャリティー領域
新薬メーカー
プライマリー領域
糖尿病や高血圧などの患者数が多いのが特徴のプライマリー領域
製薬会社がこぞって開発をしており薬剤の種類が豊富です。
そのため、競合他社も多く自社製品を売り込むのが大変です。
正直、製品間で大きな差がない場合は医者との関係性が売り上げに大きく影響します。
本来、MRは医薬情報担当者であり
薬剤の情報を提供することが本業です。
医者との関係構築が大切とあれば
製品力やMRの知識以外の部分で処方の頻度が変わってきます。
患者にとって適切でない薬剤を処方される危険性があります。
営業力やコミュニケーション能力に自信がある方は
プライマリーMRでも十分やっていけると思います。
スペシャリティー領域
スペシャリティー領域はガンや希少疾患の領域です。
プライマリー領域とは違い
患者一人一人に対して薬を提案していきます。
患者数が少ない点も特徴です。
患者にしっかり向き合う分
製品や疾患の知識習得は必須であり
論文の読み込みなどインプットの量は多くなる傾向です。
医者と深いレベルで話し合いながら薬を提案していきたい方には向いています。
後発品メーカー
後発品、ジェネリック医薬品を販売しています。
先発品と有効性は同じですが
剤形などを工夫して
より飲みやすく、そして安いものを提供しています。
扱う薬剤の種類は多く、発売の度に薬局や病院で激しい売り込みをしています。
というのも
後発品は1社だけの販売でなく
多い時は10社、20社も同じ物質を売っていきます。
競合が多い中
その中で自社製品を売るのは大変そうです。
国の方針で後発品のシェアを80%以上という目標があるため
後発品の需要はまだまだあります。
ただし、後発品メーカーの数は少なくなっていきます。
後発品って薄利多売なので売れないメーカーは確実に消えていきます。
競合メーカーが多い中生き残るのは至難の業です。
特にこだわりがなければ後発品メーカーでも良いとは思いますが
大変そうです。
まとめ
今回は製薬会社に就職する際のポイントということで3つお伝えしました。
- 将来性
- 内資・外資
- 新薬メーカー・後発品メーカー
「将来性」が一番のポイントと考えています。
各会社のホームページや分析サイトで
情報が見れますので絶対見ておいてください!
終身雇用がなくなっていく中
どの会社も変革を余儀なくされています。
今後どうなっていくか分からない以上
しっかりリサーチしていかないと損します。
自分に合った会社を選ぶためにいろいろ調べる必要があると思います。
就活や転職活動中の方!
私も転職活動中なので一緒に頑張っていきましょう!
今回も何かの参考になれば嬉しいです。
それではまた!
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