こんばんわ!
今回OTC医薬品について書いてきます。
皆さんは誰しも一度は購入したことがあるOTC医薬品ですが
種類も多くてどれを買っていいのか混乱しますよね。
新人の頃、医療用医薬品との違いが分からなくて失敗したのはいい思い出です(^^
最近セルフメディケーションっていう言葉をよく聞きますし
OTC薬の需要も高まってるのでしょうか。
OTC医薬品って何?
OTC医薬品とは
- 「Over The Counter:オーバー・ザ・カウンター」の略。カウンター越しにお薬を販売・購入できるため
- 処方せん無しに購入できる医薬品
- 2007年より前は「市販薬」「大衆薬」と言われていた
- 要指導医薬品と一般医薬品に分類(第1~第3)
医療用医薬品との大きな違いは
処方箋なしでも購入できる点です。
対症療法の薬剤が多いのも特徴です。
また、セルフメディケーション税制といって、スイッチOTC薬を購入した際に、その購入費用について所得控除を受けることができる制度もあります。
↓リンク先のサイトでは自分に適したOTC薬を探せます。ご参考までに(日本OTC医薬品協会)
OTC薬の分類
図のようにOTC薬はいくつかに分類されています。
患者への情報提供義務化されているものは基本的に薬剤師が販売
それ以外は登録販売者が対応することになっています。
OTC医薬品を購入するメリット・デメリット
メリット
- わざわざ医療機関を受診せずとも自分で対処できる。
- 様々な疾患に対して対応できる。
- 医療機関が対応していない時間帯でも購入できる。
デメリット
- 3割負担でなく、全額自己負担であるため薬によっては高額になることも。
- かぜ薬や花粉症の薬など種類が多すぎて、どれを購入すればいいのかわからない。
- 自分には不必要な成分が入った薬の購入リスクが高い。
OTC薬も一長一短です。
気軽に購入できますが、自分に適した薬剤選定が難しい側面もあります。
迷ったら薬剤師や登録販売員に相談してください。
スイッチOTC・ダイレクトOTC
スイッチOTC
OTC医薬品の中には、「スイッチOTC医薬品」と呼ばれるものがあります。
発売から長い期間使われて有効性や安全性がある程度確立された医療用医薬品が市販薬としても販売されるようになった医薬品です。
胃痛や胃もたれなどの効能のあるガスター10(ファモチジン)
ロキソニンS(ロキソプロフェン)などの解熱鎮痛剤
アレグラFX(フェキソフェナジン)などのアレルギー薬などがあります。
セルフメディケーションの時代なのかここ数年でスイッチOTCの種類もドンドン増えてます。
ダイレクトOTC
ダイレクトOTC医薬品とは、医薬品として承認された新規有効成分が医療用としての使用経験なしでダイレクトに(直接)市販薬として販売されたものをいいます。
発毛剤のリアップ(有効成分:ミノキシジル)
月経前症候群の不快症状を緩和する薬プレフェミン(有効成分:チェストベリー)
足のむくみを改善する薬アンチスタックス(有効成分:赤ブドウ葉乾燥エキス)などがあります。
セルフメディケーションとは
セルフメディケーションとは
「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」と世界保健機関(WHO)は定義しています。
セルフメディケーションの効果
OTC薬のメリットと重複しますが
- 毎日の健康管理の習慣が身につく
- 医療や薬の知識が身につく
- 疾患により、医療機関で受診する手間と時間が省かれる
- 通院が減ることで、国民医療費の増加を防ぐ
これまで医師に任せっきりだったのが、自分でもしっかり考えて健康と向き合いましょうという考え方ですね。
疾患の知識が身につくのがいいことですが、デマ情報には気を付けてください!
セルフメディケーション税制
医療費控除の特例の一種です。
スイッチOTC医薬品を購入した際に、その購入費用について所得控除を受けることができます。
その年に支払ったその対価の 額の 合計額が 1万2千円を超えるとき は、その超える部分の金額について、その年分の 総所得金額等から控除する 。
※10万を超える場合には、8万8千円分が控除される(10万円-1万2千円)。
※確定申告の際には、購入の際にもらう対象医薬品が表示されたレシートまたは領収書が必要となります。
↓厚労省サイトリンク(セルフメディケーション税制)
↓具体的な控除額を計算できるサイトです。
まとめ
今回OTC医薬品を取り上げました。
医師の処方箋が必要なく、薬局や薬店で自己判断で購入できる薬です。
また、OTC医薬品の中でも副作用のリスクにより、要指導医薬品や一般用薬品に分類できます。
スイッチOTC医薬品は有効性・安全性が確立している医療用医薬品が市販薬になったもので
一部はセルフメディケーション税制の対象となります。
医療費削減と言って国はセルフメディケーションを推進しています。
消費者側からしても自分の健康や薬のことを知るきっかけとなるのではないでしょうか。
それではまた!
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