こんばんわ!
皆さん、「薬9倍層」という言葉ってご存知ですか?
薬の売価が原価よりもはるかに高く、利益が大きいことを揶揄した言葉です。
OTC薬って薬局にとって薬9倍層らしいです。
ドラッグストアにとって魅力的な「OTC薬」はどういうものなのか。
今回それについて書いていきます。
ドラッグストアについては↓の記事で取り上げていますので参考までに。
↓OTC医薬品について
OTC医薬品の利益が高い理由
1兆円規模のOTC医薬品市場
利益はほとんどドラッグストアに配分され、メーカーの利益は微々たるものです。
なぜなのか、
ドラッグストアサイドが原価の安いOTC薬を格安で仕入れて販売しているからです。
OTC医薬品の利益構造のイメージ
例・売価 800円として
→原価 40円
→物流費など 56円
→メーカー利益 80円
→広告宣伝費 48円
→リベート・拡販費 96円
→ドラッグストアの利益 480円 取り分6割
週刊ダイヤモンド編集部取材結果より
あくまでイメージですが、上記の取り分からみてもドラッグストアはかなり利益がでていますね。
大手チェーンでは取り分6割から交渉が始まり、下手すると7割も取り分があるケースも珍しくないらしいです。
すごいですね。
また、解熱鎮痛剤のロキソニン(12錠)を購入するとした場合
- OTC医薬品で購入すると648円
- 病院で処方されれば174円
- ジェネリックだと約70円~115円
となりますが、ジェネリックメーカーは上記の価格でも利益はあります。
成分はほとんど変わらないのにドラッグストアとは利益率に大きな差があります。
改めて、OTC医薬品ってすごい!
OTCで利益をだして、食品・化粧品の価格を下げる戦略
ドラッグストアはOTC医薬品で利益をだして
その他の製品の価格を下げて消費者を集客しています。
上手い戦略です(; ・`д・´)
コスモス薬品は爆安商法で全国展開を狙っています。
コンビニやスーパーより食料品が安いというのは消費者にとっては魅力的ですが
協業他社にとっては脅威でしかないですね。
バチバチですね。戦争です( ゚Д゚)
まとめ
ドラックストアの主力製品であるOTC医薬品。
利益は6割以上であり、その利益をもって食品や化粧品を下げて消費者をメロメロにしていたんですね。
ドラッグストアも全国2万店以上となり、今後ますます増えていくでしょう。
私にとっては食材など安く買えるのですばらしいのですが…(^^
友人の中小ドラッグストアで働いている薬剤師は大手チェーンの勢いを肌で感じているようです。
すごい時代になったものですね。
OTC医薬品……今後もお世話になります!
それではまた!
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